バストアップやバストの形を綺麗に保つのにクーパー靭帯というワードが良く出てきます。
どうやらバストにおいて重要な役割を果たしているモノという事で話題となっているようです。
今回は女性の象徴と言えるバストに大切なクーパー靭帯について詳しくお話していきます。
バストで重要な役割をしているクーパー靭帯
靭帯というと骨と骨をつないで間接を作る組織のイメージがありますので、バストに関係なさそうな感じがしますよね。
クーパー靭帯は簡単に言うとバストを綺麗な丸い形に維持するために活躍している、コラーゲンを主成分としたバストに特化した結合組織になります。
クーパー靭帯はどのように存在しているの?
バストは大胸筋を土台に脂肪、乳腺、血管や神経が乗っている状態になっています。
大胸筋に乗ってはいますが、直接筋肉や皮膚とつながっている訳ではありませんので、筋肉や皮膚につながるために役割を果たしているのがこのクーパー靭帯となります。
バスト以外の場所でも筋肉と皮膚をつなぐ結合組織は存在しているのですが、バストには乳腺という特殊な組織が存在しています。
この乳腺を支える為に1本1本が独立した形ではなく、網状で隙間を埋めるように特殊な形に変化し、ネットのような感じでバストを支えています。
クーパー靭帯は意外とデリケート
コラーゲンといえば、肌の弾力を保つために必要不可欠な成分で有名ですが、それ以外にもこのように身体の組織同士をくっつけさせるために存在しています。
弾力性のある組織ではありますが、ある一定の距離を同じ長さで結ぶ構造となっていますので、負荷をかけてしまうと切れたり、伸びたりと損傷しまいます。
バストを綺麗な形に維持するには、勿論ネットが切れてはいけないし、ネットが伸びきってしまっても良くないイメージなのは安易に想像できますよね。
クーパー靭帯はバストに存在していますので、スポーツをして靭帯を損傷してしまうように壊れてしまうのは想像つきにくいかもしれません。
ですが、そのような事が日常的に起きている可能性が大いにあります。
「今日いきなり形がおかしくなった!」という事はありえないように、それは日々少しずつ損傷して気づかないうちにダメージを受けているのです。
その為「なんだか垂れてきた…」「形が崩れたきたかも…」と徐々に変化していき、気づいた時には取り返しのつかないバストに…という事になってしまうのです。
それほど、クーパー靭帯はデリケートであり、かつバストにとっても重要な役割を果たす組織なのです。
もしかしたら切れている!? クーパー靭帯チェック
クーパー靭帯がバストにとって重要な役割を果たしている事がわかりました。
気づいていないところで切れているかもしれない!不安なバスト状況をチェックしてみましょう。
- ブラジャーなどの下着をつけている時間が短い
- 寝るときはノーブラが基本
- 激しい運動をすることが多い
- 急な胸の成長中(思春期・妊娠・授乳期)
- 下着のサイズが合っていない(大きい・小さい)
- 姿勢が悪い
- バストラインやアンダーとの境目がわかり辛い
- 胸の位置が下がりデコルテ部分が貧相に見える
いくつ当てはまりましたか?
こちらはクーパー靭帯がすでに切れたり、伸びてしまっていたり、原因となる習慣があるかどうかになりますので、チェックが多いほど要注意となります。
先ほどもお話したようにクーパー靭帯は網目状に存在しており、その数も無数にあります。
ですので、そのうちの1本に傷がついたりしても気が付きません。
他の靭帯と比べ1本ずつがとても細く、足の靭帯を切るような大怪我様に痛みが無いので自覚症状が無いのも厄介です。
バストにあるクーパー靭帯のどのくらいの量が損傷しているのか、その割合が多くなってきたときにやっと見た目に変化が現れ為、知らないうちに損傷して、気づいたら…という事になってしまうのです。
切れたら復活できないデリケートな繊維
気づかぬうちに損傷しているクーパー靭帯ですが、結論から申しますと一度損傷したら元には戻りません。
損傷している可能性がある理由として、先ほどのチェックしていただきましたが、このチェックがクーパー靭帯を守るためのカギとなります。
クーパー靭帯を損傷する原因としては、「刺激」「栄養不足」「加齢」のおおきく3つの原因があります。
刺激による損傷
刺激による損傷に該当するチェック項目はこちらになります。
- ブラジャーなどの下着をつけている時間が短い
- 寝るときはノーブラが基本
- 激しい運動をすることが多い
- 急な胸の成長中(思春期・妊娠・授乳期)
- 下着のサイズが合っていない(大きい)
- 姿勢が悪い
こちらはクーパー靭帯が直接的に刺激され、損傷しているパターンになります。
何度も申し上げますが、クーパー靭帯は非常にデリケートです。
クーパー靭帯は下着を着けていなくてもバストを支えるために活躍していますが、無数にあるとはいえ、細い繊維ですので長時間下着のサポートなくすごしていると、バストの重みで少しずつ損傷してしまいます。
日中は下着を着けている方が殆どかと思いますが、自宅に帰ってきておうちでのリラックスタイム時に「締め付けが嫌」で下着を外す方、結構いらっしゃるかと思います。
確かに締め付けすぎはよくありませんが、着けていない時間が長いとやはり刺激はされてしまうんですね。
その中でも睡眠中が特に注意です。
睡眠中の体制は様々かと思いますが、寝ると重力に沿って流れます。
その垂れの移動自体が刺激になっています。
激しい運動もそうで、上下左右に揺れて大きな負担がかかってしまいます。
また、睡眠中と同じく注意したいのが姿勢。
姿勢が正しいとバスとは上向きになりますが、姿勢が悪く猫背の状態ですと、下着を着けていても、常に下向きになります。
そしてバストが下向きになる癖がついてしまい、下着をしていても意味がなくなってしまうのです。
クーパー靭帯はある程度伸びることはできても、急激に伸ばされるとプチプチと繊維が切れてしまいます。
成長期、妊娠、授乳期などの急激なバストアップもそちらに当てはまります。
そして下着のサイズが大きいと、下着の中でバストが移動してしまい、クーパー靭帯の損傷を防ぎにくくなってしまいます。
ですので下着のサイズもしっかり合わせた上で運動中や成長期は勿論、日常的にも下着によるバストの保護を意識することをオススメします。
栄養不足が原因となる損傷
栄養不足が原因となる損傷に該当するチェック項目はこちらになります。
- 下着のサイズが合っていない
- 姿勢が悪い
下着のサイズですがこちらは締め付けが強いものを着けている場合。
締め付けが強い場合、バスト自体が苦しくても、クーパー靭帯自体に直接影響はありませんが、締め付けによってバストの形を崩してしまっていたり、血行不良となってクーパー靭帯を間接的に弱らせる原因となります。
そして、姿勢が悪いことによって血行が悪くなっていることもあります。
クーパー靭帯を守るには血行をよくすることも大切です。
血行が悪いと酸素や栄養が上手くいき渡らずに、クーパー靭帯自体の強度が弱ってしまいます。
ですので、ただでさえデリケートなクーパー靭帯がもっと弱く、些細な刺激で損傷しやすくなってしまうのです。
ただ、保護するだけでなくしっかりと丈夫なクーパー靭帯にするにも血行をよくする事も意識してみてください。
加齢が原因となる損傷
加齢が原因となる損傷に該当するチェック項目はこちらになります。
- バストラインやアンダーとの境目がわかり辛い
- 胸の位置が下がりデコルテ部分が貧相に見える
クーパー靭帯はコラーゲンで出来ていますから、加齢によるコラーゲンの産生能力も落ちて影響が出てきます。
コラーゲンの産生能力がおちると、クーパー靭帯が弱くなり、伸びやすく切れやすくなってしまいます。
お肌と同じように、靭帯も一緒に曲がり角をむかえますので、アンチエイジングを意識していないと、垂れ下がったバストになりやすくなってしまいます。
そしてそうなってからでは元のバストに戻すには大変です。
胸のふくらみの位置がどこから始まっているかでもう少し詳しいチェックが出来ます。
脇下の位置からバストの脂肪のふくらみが始まっていて、近ければ近い程理想的です。
クーパー靭帯が損傷していて、垂れ気味になっていると脇下からバストのふくらみの位置が遠ざかります。
先ほどのチェックではわかりづらかったり、まだ垂れてはいない人もこちらを基準に変化がないか目安にしてみると良いでしょう。
クーパー靭帯を強化!美バストを保つ方法とは
クーパー靭帯は損傷してしまうと復活が出来ないのですが、強化をすることは出来ます。
ですのでバストが垂れ気味になっていても、今健康的にあるクーパー靭帯を育ててあげることで美バストに戻してあげる事が可能です。
垂れていると感じていなくても、今後美バストを維持するのも効果的な方法になりますのでさっそく実践していきましょう。
サイズの合った下着で保護
まず、バストの保護を見直してみてください。
重みを支えてバストの形を整えてくれる下着は美しいバスト保つのに必要不可欠です。
サイズが合っていない下着ですと意味がありません。
太ったり、痩せたりでもサイズの変化はありますし、整理前後でのサイズの変化や妊娠、出産などでのサイズの変化があります。
「サイズが合っていないかも?」と少しでも感じたら今の状態に合わせて下着を選んでくださいね。
また、古い下着も形くずれや伸びてしまっていることもありますので、定期的に下着を買い換えることも大切です。
コラーゲンやエラスチンを増やす
コラーゲンはクーパー靭帯に大事!なのは十分にお分かりいただけたかと思いますが、エラスチンも大切なのです。
エラスチンはコラーゲンの束をまとめている、コラーゲンとセットになっているたんぱく質です。
ですのでコラーゲンばかり強化しても、エラスチンが軟弱であれば束ねているバンドが機能しなくなり、意味がなくなってしまいます。
どちらもたんぱく質になりますので、食事でたんぱく質の摂取は積極的に行ってください。
また、たんぱく質の合成をサポートしてくれるビタミンCとビタミンB6の摂取も重要です。
たんぱく質が必要とはいえ、たんぱく質だけの摂取をしても上手く合成できなくて思うように結果が出ないこともあります。
ですので偏った食事ではなくバランスの良い食事はバストにも効果がありますので、積極的に取っていきましょう。
マッサージで張りを出す
マッサージはバストアップだけでなく、垂れてしまったバストを持ち上げてハリを戻してあげることにも効果的です。
バストの上部のボリュームがなくなってしまったり、垂れて離れてしまっている悩みも解決できます。
その中でも基礎的なマッサージを紹介していきますね。
- デコルテ部分
マッサージをするバストの反対側の手を脇の下部分に置きます。
そこからバストの中心に向かってかもめ状のラインを円を描くようになでてマッサージをします。 - バストの外から中心
アンダーバストをやさしく両手で持ち、バストの外側からバストの中心に向かって持ち上げます。 - 外から持ち上げる
マッサージをするバストの反対側の手をアンダーバストの外側の部分置きます。
そこから背中からお肉を集めるように優しく斜め上に向かってマッサージします。
各手順を三回ずつ、左右のバストに行ってください。
マッサージをする際はオイルやマッサージ用のクリームを使用しましょう。
スピードが速すぎたり、強すぎたりしてしまっても負担になってしまいますので、バストを優しく包み込むようにし、ゆっくりと行いましょう。
折角取り入れた栄養を行き渡せるにも血行不良は悪影響となります。
バスト周辺の血行を良くすることで栄養や女性ホルモンが行き渡るようになりますので、積極的に行っていきましょう。
簡単で誰でも取り入れられる方法ですので、継続的に行っていけると良いですね。
筋肉でクーパー靭帯をサポートする
バストの土台となり支える役目をしている胸回りの筋肉を強化していくことで、クーパー靭帯の負担も減らしてあげる事が出来ます。
筋肉は年齢に関係なく、トレーニングをすれば強くなっていきますので続けていけばバストの垂れは改善されます。
筋トレというと大変そうですが、簡単に気軽にできるトレーニングをご紹介していきますね。
1:合掌のポーズ
手の平を胸の前であわせ、左右の手を押し合い、そのまま10秒間キープします。
一日5回ずつ3セットがオススメです。
2:腕立て伏せ
腕立て伏せは大胸筋に効果のある筋トレですが、通常の腕立て伏せよりすこし手の位置を幅広くとることで、より大胸筋に効果が出ます。
ただ、普通の腕たてふせは大変ですよね……。
ですので負担が大きいと感じる方は、膝をつけてやってみたり、立って状態で壁に手を置いてする方法もありますので、無理をしない程度でのトレーニングを毎日続けてみてくださいね。
3:ベンチプレス
こちらはダンベルではなく500mlのお水を入れたペットボトルを使用していきます。
- 仰向けの状態で、両手にペットボトルを持ちます。
- 両手を身体の前に持ち上げて、肘を曲げて耳の横にペットボトルをつけます。
- 息をゆっくりと吐きながら肘を伸ばしてペットボトルを持ち上げます。
- 息を吸いながら耳の横にペットボトルを戻します。
こちらを10回、一日2セットずつ行っていきましょう。
4:肩、胸周りのストレッチ
胸の筋肉は大胸筋だけでなく、小胸筋という大胸筋の奥にある筋肉があります。
普段頻繁に使われいる筋肉なのですが、疲労して縮んでしまう事が多いのです。
ですのでストレッチで伸ばしてほぐしてあげることも大切になります。
- 肘を脇腹につけて手の平を上に向けて立ちます。
- 脇腹に肘をつけたまま左右に腕を開いて5秒間キープします。
- ゆっくりと腕を戻します。
普段ストレッチをしていないでいきなり行ってしまうと筋肉を傷めてしまうことがありますので、痛くても無理にすることは避けて出来る範囲で様子を見ながら行ってください。
また、お風呂上がりなどの身体が温まってやわらかくなっているときに行うのがオススメです。
まとめ
今回クーパー靭帯についてと、クーパー靭帯を傷つけない為に出来る事等を紹介させて頂きました。
今はまだ大丈夫でも「クーパー靭帯を傷つけてしまう習慣があった!」なんて方も多かったのではないでしょうか。
誰でも気軽に行えるケア方法をご紹介させていただきましたので、日頃から美バスト習慣をつけ将来もずっと美しいバストのままでいる為にもこまめなケアをオススメします。
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